信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 幼児用の運動靴設計のための形態計測

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.11 Vol.11

 幼児前期の子供89名(12〜51ヵ月)を対象に,運動靴設計に有効と思われる形態計測を行ない,若干の知見を得た.
 結果は次の通りである.
 1)24〜51カ月の幼児では,幅径に比べ,長径・周径項目で大きな成長を示す.
 2)幼児の足部形態は月齢に比例して大きくなるのではなく,24ヵ月前後を境に,成長の様相が異なるようである.
 3)体重が幼児の足部形態と高い相関を持っことがわかった.低年齢児の足の形態を知るうえで,指標となり得る値と思われる.
 4)甲部の前頭断面形状は,加齢および体重増加にともない,ピークの位置が1:1から3:2と内側に移動し,左右非対称の形となった(図11・12参),足囲位では背面形状が扁平になり,足囲インステップ位では高さ方向への成長が大きい.
 4歳以下の子供の甲部形状の成長による変化は,予想以上に大きいことがわかった.

「デサントスポーツ科学」第11巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 土肥麻佐子
大学・機関名 東京芸術大学

キーワード

幼児前期運動靴設計形態計測