信州大学 繊維学部技術データベース

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PDF スポーツによる疲労骨折のメカニズムと予防

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.11 Vol.11

 東京厚生年金病院整形外科では,1980年4月より,1989年5月までの間に外来を訪れた新患73,681名のうちスポーツ障害患者は1,728名であった.その中で,疲労骨折患者は35名であり,スポーツ障害患者の2%であった.疲労骨折患者は,男性27名(77%,平均年齢20.6歳),女性8名(23%,平均年齢23.6歳)であり男性が圧倒的に多かった.部位別では,脛骨が40%を占め,続いて中足骨(約23%),肋骨(17.5%),腓骨,坐骨,種子骨,第7頚推,第1胸椎の順であった.受傷スポーツはランニング,ゴルフが各6例(17%)であり,以下,野球,サッカー等の順であった.
 疲労骨折は通常,過度なトレーニングや,トレーニングの内容を変更したときに発症しやすく,当院の35症例も過度の練習を継続した場合や,練習量を増やしたときにその多くが起こっている.

「デサントスポーツ科学」第11巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 吉見和久*1, 片山直樹*1, 森健躬*2, 武藤芳照*3
大学・機関名 *1 東京厚生年金病院, *2 日本大学, *3 東京大学

キーワード

疲労骨折過度なトレーニングトレーニングの内容を変更