信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF エリートシンクロナイズド・スイミング選手の体重調節に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.11 Vol.11

 本研究の目的は,鍛練期,技術期および試合期を通して,エリートシンクロナイズド・スイミング(SS)選手の最大筋力,身体組成および栄養摂取量の変化について検討することである.被検者は,南大阪総合検診センターにおいてトレーニングを行っている11名のエリートSSである.ヘッドコーチの要望により,被検者を体脂肪量(FM)を増加させなければならない5名(増加群),FMを減少させなければならない4名(減少群),FMを維持させなければならない2名(維持群)の3群に分けた.全被検者の最大筋力とLBMは増加させる必要があった.ウエイトトレーニングを行った結果,最大筋力とLBMはトレーニング期を通して増加した.減少群においては,4名中3名のFMが減少したが,増加群においては,5名中3名のFMが減少した.これらの結果から,女子の筋力およびLBMはウエイトトレーニングによって有意に増加することが示唆された.またFMの調節は,減少させることよりも増加させることの方がより難しいことが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第11巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 今村裕行, 本多加代子, 皆吉正博, 今井優, 千々岩智香子
大学・機関名 南大阪総合健診センター

キーワード

エリートシンクロナイズド・スイミング最大筋力身体組成栄養摂取量