信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF All out走と1時間走における細胞性免疫と体液性免疫の動態

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.11 Vol.11

 本研究の目的は運動の強度と時間に対する末梢血細胞性免疫と体液性免疫の動態を調べることである.年齢18-22歳のバスケットボール部員5名にall out走と60-70%Vo₂maxに相当する運動を1時間行わせた.
 all out走後著しい白血球数の増加がみられた,これはリンパ球数の増加によるものであった.1時間走における白血球数は変化がなかった.all out走の運動直後に,CD3とCD4が減少したが,CD2とCD8は不変であった.1時間走ではT細胞サブセットとCD20に変化はみられなかった.
 血清中の補体,lgG,lgMとlgAはall out走,1時間走の運動前と後に変化はみられなかった.CD4/CD8比はそれぞれの運動で低下した.この比は1時間走でのものよりall out走での方がより減少した.これらの結果から細胞性免疫の動態は運動時間よりもその強度により関係していることが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第11巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 小川芳徳, 山内秀樹, 山下美紀子, 原田邦彦, 米本恭三, 今西昭雄*, 平井徳幸*, 福永美賀子*, 秋月摂子*, 鳥海純*
大学・機関名 東京慈恵会医科大学

キーワード

末梢血細胞性免疫体液性免疫all out走細胞性免疫