信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 雨合羽の快適性について

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12

 雨合羽の快適性を,結露の抑止をすることにより改善しようという目的で実験を行った.
 結露の抑止は,雨合羽の裏面に裏地を装着し,保温を行うことによって行った.
 雨合羽は,米国製,国産,および中国製の透湿性防水布と透湿性のない防水布およびビニール製の5種類を使用し,裏地として絹,綿,合繊および毛ジャージを組み合わせて実験を行った.
 実験の結果,透湿性のよい雨合羽の場合,吸湿および吸水性のよい裏地はかえって透湿性が阻害され,裏地をつけない場合よりも衣服内水分が増加することがわかった.透湿性のない雨合羽の場合には,裏地に吸湿する水分と結露を抑止した水分が同程度であり,衣服内湿度の減少,肌触りの改善に効果があった.

「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 村山雅己*1, 中橋美智子*2, 戴争*2
大学・機関名 *1 船舶艤装品研究所, *2 東京学芸大学

キーワード

雨合羽快適性結露透湿性防水布吸水性