跳箱運動の効果的な学習・指導のための音声による着手位置フィードバック装置の試作とその応用
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12】
跳箱運動の習得初期の児童生徒にとっては跳躍後の自分の着手位置を空中動作中に確認し,自覚することは非常に困難なことである.この点に着目し,本研究では,跳箱上の着手位置を音声情報として即時にフィードバックできる装置をもった跳箱を試作し,小学校の児童を対象に,一般に用いられている上面全体が白いキャンバス地の跳箱や,白いキャンバス地上に帯状に着色することによって着手位置を視覚的に確認できるようにした跳箱を用いて,着手位置の認識レベルの変化などを指標として,音声フィードバック装置の有効性について比較検討を行った.
その結果,試用前での印象は上面に着色した跳箱への関心度が中学年において特に高かったが,試用後には,音声フィードバック装置のある跳箱に興味が集中した.学習者の認識と実際の着手位置との一致度という点からみると,着手位置をフィードバックできる跳箱は,特に中学年以降高学年になるほど着手位置の認識が正確となり効果的であった.
「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
その結果,試用前での印象は上面に着色した跳箱への関心度が中学年において特に高かったが,試用後には,音声フィードバック装置のある跳箱に興味が集中した.学習者の認識と実際の着手位置との一致度という点からみると,着手位置をフィードバックできる跳箱は,特に中学年以降高学年になるほど着手位置の認識が正確となり効果的であった.
「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 内田達男*1, 吉澤正尹*2, 宗倉啓*2, 大谷光雄*3, 田辺浩之*4 |
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大学・機関名 | *1 福井県武生市立国高小学校, *2 福井大学, *3 福井県坂井郡春江西小学校, *4 福井県立武生高等学校 |
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