信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 学童並びに中高年齢者の骨強化のために効果的なスポーツの選択と実施基準の作製

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12

 高い骨密度を維持するためのスポーツ効果について年代ごとの運動の量に関する目安を得るために,197名のアスリートと241名のスポーツ習慣のない健常者につきDEXA法による骨塩量測定を行いスポーツ歴との関連につき検討を行った.その結果20歳台までの若年期では週9時間程度の練習によりPeak bone mass上昇効果があり,その影響は女性の閉経期相当年代以後まで維持される.
 しかし閉経後の女性では週5時間の主婦バレーボール程度のスポーツでは骨塩量は低下する.この時期に平均週間走行距離27kmの女性ジョガーでは閉経後の骨粗籟化は防がれている.高齢者のジョギングには痺痛など限界があり,一般にポピュラーなゲートボールプレーヤーの結果では低骨塩量を防御し得ないものの,カルシウム摂取(ミルク2合以上毎日)習慣との相乗効果によって有意に高い骨塩量が維持されることが判明した.

「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 後藤澄雄, 百武衆一, 袖山知典, 守屋秀繁, 梅津美香, 君塚五郎
大学・機関名 千葉大学

キーワード

骨密度スポーツ効果閉経骨粗籟高齢者