信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 高齢者(70歳以上)のヨーガ訓練効果

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12

 高齢者の施設(特別養護老人ホーム"緑寿園"・保谷市)入所者10名と在宅者(世田谷区在住)9名を対象に平成2年6〜10月の5ヵ月間ヨーガ運動を実施させ,併せて万歩計にて一日の歩数量を計測させた.
 その結果から,両群の訓練前と後における訓練効果を比較検討し,次のような知見を得た.
 1)施設入所者では,女性の活動量が平均一日1000歩以下と非常に低く,精神面では消極的に物事を捉える傾向がみられ,このような状態が体力や歩行能,ADL低下の原因になっているものと思われた.
 2)在宅者は"生きる"ことに意欲的,自発的であり,5ヵ月間運動を毎日,規則正しく,自分の体力に応じて実施し,自覚症状の改善を得ている.このことが習慣化へのひとつのきっかけになっていると思われた.
 3)ヨーガ運動と歩行のような軽度の運動にて運動効果が得られたことから,高齢者の運動は「量より質」に重点をおいて対応してゆく必要性があることが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 坂木佳寿美*1, 塩田正俊 (現所属:山口大学)*2, 西嶋洋子*3
大学・機関名 *1 東京女子医科大学, *2 東京慈恵会医科大学, *3 明治生命体力医学研究所

キーワード

高齢者ヨーガ運動ADL歩行日常生活活動能力(Activities of Daily Living:ADL)