スポーツ障害後の復帰に関する指標の作成―筋力回復とスポーツ動作との関係について―
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12】
本研究は,スポーツ傷害後のリハビリテーションにおいて,競技復帰の指標について検討することを目的とした.具体的には,リハビリテーションでこれまで重視されてきた患部の筋出力の回復に,実際のスポーツ動作に近い垂直跳を加え,両側面から回復の指標を作成することを試みた.
本論で中心となるのが,回復の指標(健常時の筋力と垂直跳の能力)を推定する方法である.その手順は,まず健常な競技スポーツ選手77名を対象に,膝関節伸展力と垂直跳(跳躍高と発揮パワー)との相関関係を調べる.そして,その相関関係の回帰直線(集団情報)をもとに,術後の患側と健側の脚筋力の差を個人情報として,選手の健常時の状態を推定するのである.
加えて本研究では,1名のリハビリテーション患者を例に,脚筋力と垂直跳との関係を縦断的に観察した.
「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
本論で中心となるのが,回復の指標(健常時の筋力と垂直跳の能力)を推定する方法である.その手順は,まず健常な競技スポーツ選手77名を対象に,膝関節伸展力と垂直跳(跳躍高と発揮パワー)との相関関係を調べる.そして,その相関関係の回帰直線(集団情報)をもとに,術後の患側と健側の脚筋力の差を個人情報として,選手の健常時の状態を推定するのである.
加えて本研究では,1名のリハビリテーション患者を例に,脚筋力と垂直跳との関係を縦断的に観察した.
「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 深代千之, 浦辺幸夫, 若山章信 |
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大学・機関名 | 財団法人 スポーツ医・科学研究所 |
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