信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF ウェイトジャケットの荷重位置が身体のバランスに与える影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12

 ウェイトジャケットは実際にその運動を行いながら,大きくフォームを崩すことなく,安全にかっ身体に無理なく負荷をかけ,脚のスピードとパワーを強化できるという点において優れた効果があるとされている.
 この論文は,ウェイトジャケットの荷重位置が,短距離走者の身体バランスに与える影響について研究したものである.ウェイトジャケットのおもりを4個(各1kg)と規定し,4種類の入れ方を考えて被験者に着せた.被験者は6名の男子短距離走者である.実験は,30分間のウォーミングアップを行わせた後,30mの直進走を行わせた.30m疾走のタイムとジャケットの振動の経時変化を測定するとともに,ジャケットが運動中の動作に与える影響について主観的応答を測定した.
 これらの結果から,大きくフォームを崩すことなく,脚のスピードとパワーを強化するには「両側配置」が効果的であることがわかった.

「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 田村和子*1, 刈谷三郎*1, 田中道一*2
大学・機関名 *1 高知大学, *2 大阪市立大学

キーワード

ウェイトジャケット短距離走者身体バランス