カルシウム摂取不足が骨格筋の発育発達に及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12】
栄養障害が正常な発育発達を妨げ,疾病と強く関わることが知られているが,本研究では特にカルシウム摂取不足と骨格筋の発達に関して検討した.
この結果,カルシウム欠乏により後肢骨の重量は1/2程度に減少した.また,骨格筋の収縮速度の低下,最大張力の減少,ミトコンドリア内の酸化系酵素活性の低下が観察された.この結果は運動習慣の有無に関係せずに見られた.慢性のカルシウム摂取不足は低カルシウム血症を引き起こし,細胞内では逆にカルシウム濃度を上昇させる.このためカルシウム結合蛋白による調整機構の乱れが起こり,筋細胞全体の機能低下・発育抑制が起こったことが考えられた.
以上の結果より,骨の正常な発育と筋の発育による運動機能の発達にはカルシウムの摂取が重要であることが示された.
「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
この結果,カルシウム欠乏により後肢骨の重量は1/2程度に減少した.また,骨格筋の収縮速度の低下,最大張力の減少,ミトコンドリア内の酸化系酵素活性の低下が観察された.この結果は運動習慣の有無に関係せずに見られた.慢性のカルシウム摂取不足は低カルシウム血症を引き起こし,細胞内では逆にカルシウム濃度を上昇させる.このためカルシウム結合蛋白による調整機構の乱れが起こり,筋細胞全体の機能低下・発育抑制が起こったことが考えられた.
以上の結果より,骨の正常な発育と筋の発育による運動機能の発達にはカルシウムの摂取が重要であることが示された.
「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 竹倉宏明*1, 吉岡利忠*2, 春日規克*3 |
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大学・機関名 | *1 鹿屋体育大学, *2 聖マリアンナ医科大学, *3 愛知教育大学 |
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