信州大学 繊維学部技術データベース

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PDF 1日のどの時間帯に運動を行えば安全かつ効果的か

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.12 Vol.12

 朝・昼・夜の異なった時間帯に同一負荷量のトレッドミル運動を30分間実施し,その時の心拍数,呼気ガス,尿中カテコールアミン(CA)排泄量を調べ,運動実施時間帯の違いが副腎髄質・交感神経機能および呼吸・循環器機能に及ぼす影響について検討した.
 その結果,朝・昼・夜運動時の心拍数(HR),酸素摂取量(Vo₂),換気量(VE)には顕著な差は認められなかった.しかし,朝運動後の尿中NoradおよびAd排泄量は有意に上昇し,とくに尿中Norad排泄量の上昇程度は夜運動後のそれに比較し有意に高値を示した.
 以上の結果から,1日のうちの時間帯の異なる運動では,とくに朝運動時の副腎髄質・交感神経機能の充進しやすいことが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第12巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 塩田正俊*1(現所属:山口大学), 鈴木政登*1, 町田勝彦*1, 松原茂*2, 岩本圭史*2, 坂木佳寿美*3
大学・機関名 *1 東京慈恵会医科大学, *2 日本大学, *3 東京女子医科大学

キーワード

トレッドミル運動副腎髄質・交感神経機能呼吸・循環器機能