信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 早い吸水速度をもつ布同市の吸水速度の比較について

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.15 Vol.15

 早い吸水速度をもつ数種のタオルの吸水性について,垂直に保持したガラスセル中の液面変化を,レーザー走査マイクロメーターで測定する改良ラローズ法を用いて検討した.タオルの吸水プロフィルは,円柱座標系で表した2次元の拡散方程式と同型のつぎの微分方程式により,大略表現することができた.
 ∂u/∂t=α(∂²u/∂r²+1/r・∂U/∂r)+β∂²u/∂z²
 ここに,uは平衡吸水量に対する吸水量の比であり,tは時間,r,zは布面の平行および垂直方向の座標軸である.シミュレーションから得たα,βにより,タオルの吸水性を比較できる.どの試料についても,α>βの結果が得られたが,この吸水係数とタオルの構造との間に明確な関係は見い出せなかった.しかしながら,ガラスフィルターとタオルの接触面積と,βとの間には良好な相関性が存在した.

「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 勢田二郎
大学・機関名 山梨大学

キーワード

タオル吸水性ラローズ法拡散方程式