信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 幼児の足の捕地機能に及ぼす履物の影響について

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.15 Vol.15

 本研究では足蹟形状,足の機能から幼児の足の捕地機能に及ぼす,履物の影響について明らかにすることを目的とした.測定期間を1年5ヵ月とし,被験者は靴で園生活を行っている幼児12名,下駄で園生活を行っている幼児10名とした.測定項目は採取した足蹟から(1)接地足蹠面積,(2)全足指接地面積,(3)接地足底面積,(4)土踏まず面積,(5)接地足長,(6)接地足幅,(7)踵角,(8)足先角,(9)栂指角,(10)アーチ角,(11)足幅比,(12)土踏まず比,足の機能項目は足指屈曲力,片足立ち,フットタッピング,立ち幅とびを計測した.その結果,足長と足幅において靴群と下駄群の間に有意な差は見られなかった.足指屈曲力では,下駄群が靴群より有意に大きかった.また,片足立ちと立ち幅とびにおいても下駄群が大きいという傾向が見られた.左足の接地足蹟面積の変化量において,下駄群が有意に大きい値を示した.

「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 浅見高明
大学・機関名 筑波大学

キーワード

足の機能捕地機能履物幼児足蹟下駄足指屈曲力