軽負荷運動による全身持久力の評価法の研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.15 Vol.15】
全身持久力の最も有力な指標は,最大酸素摂取能力(Vo₂max)とされているが,これを直接測定するためには,被験者を漸増負荷運動によって疲労困憲に至るまで追い込まねばならず,測定手段が煩雑なうえに,危険がつきまとう欠点がある.そのために,これまでにも最大下運動時の生体情報から全身持久力を判定したり,あるいはVo₂maxを予測する方法がいく通りか考えられている.当研究は,自転車エルゴメータによる短時間の軽負荷運動下で,動脈圧波形を非侵襲的に連続測定し,データをパーソナルコンピュータヘオンライン入力して,最高血圧と心拍数の経時変化をもとに図形を描画させ,この図形をパターン解析することにより,安全かつ簡便な全身持久力の判定法を開発しようとしたものである.
結論として,2分間の負荷強度600kpm/minでのペダリング運動時に描画させた血圧・心拍図形を解析して得たVo₂maxの推定値は,実測値との間で有意な相関(r=0.921, P<0.02,推定値の標準誤差2.75ml/kg・min)を示し,この方法が間接的な全身持久力の判定法として有効なものとなり得ることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
結論として,2分間の負荷強度600kpm/minでのペダリング運動時に描画させた血圧・心拍図形を解析して得たVo₂maxの推定値は,実測値との間で有意な相関(r=0.921, P<0.02,推定値の標準誤差2.75ml/kg・min)を示し,この方法が間接的な全身持久力の判定法として有効なものとなり得ることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 井街悠, 笹山哲, 山下謙智 |
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大学・機関名 | 京都大学 |
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