信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 高年齢体力者に対する水中での運動療法

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.15 Vol.15

 水中歩行は,潜在的に運動療法として有効な運動である.これまで水中歩行時のエネルギー消費量に関してはほとんど知られていないので,本研究では15名の高齢者に対して,毎分20〜50mまでの10mごとのスピードでのフローミル歩行時の酸素摂取量,心拍数血圧および血中乳酸濃度を測定した.
 水中歩行時の心拍数一酸素摂取量関係は直線関係にあった.また,フローミル歩行時のスピードと酸素摂取量関係は指数回帰することができた.フローミル歩行時のメッッと血中乳酸濃度は,それぞれ1.6〜3.3および8.1〜33.4mg/dlであった。
 水中フローミル歩行は,スピードに対してエネルギー消費量を指数関数的に上昇させることができる.その歩行スピードとエネルギー消費量との関係は,
 y=1.4536・e⁰.⁰⁸⁵x
 r=0.9704(P<0.001)
 であった.
 ただし,x:歩行スピード(m/min)
     y:エネルギー消費量(X⁻¹⁰⁰kcal/kg/min)

「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 堀田昇*1, 大柿哲朗*1, 金谷庄藏*1, 藤島和孝*1, 萩原博嗣*2
大学・機関名 九州大学

キーワード

水中歩行運動療法エネルギー消費量高齢者フローミル歩行