Active Drag(自己推進時抵抗)を指標としたトレーニング効果評価法の開発
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.16 Vol.16】
水泳運動では,水中動作に伴って発生するさまざまな抵抗(Active Drag)に打ち勝つ推進力を発揮している.この抵抗を測定するために,これまでさまざまな工夫がされてきたが,実用化された方法論は装置が大がかりで,簡便性に欠けていた 1, 5~8, 10).そこで本研究では,移動可能なActive Drag測定装置を開発し,水泳におけるトレーニング効果を客観的に評価する方法論を確立することを目的とした.
本実験では,27名の被験者を用いて,自由泳速度より速い5段階の速度でけん引し,けのび姿勢とクロール泳時における張力とけん引速度の関係式を求めた.
Active DragをDa=k・vⁿで近似した結果,抵抗係数:kは3.554±1.166,指数:nは2.07±0.387であった.また,Active Dragの抵抗係数と各身体特性の関係を検討したところ,有意な正の相関が認められたものは,上腕周囲(r=0.417,P<0.05),体脂肪率(r=0.448,P<0.05)であった.
「デサントスポーツ科学」第16巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
本実験では,27名の被験者を用いて,自由泳速度より速い5段階の速度でけん引し,けのび姿勢とクロール泳時における張力とけん引速度の関係式を求めた.
Active DragをDa=k・vⁿで近似した結果,抵抗係数:kは3.554±1.166,指数:nは2.07±0.387であった.また,Active Dragの抵抗係数と各身体特性の関係を検討したところ,有意な正の相関が認められたものは,上腕周囲(r=0.417,P<0.05),体脂肪率(r=0.448,P<0.05)であった.
「デサントスポーツ科学」第16巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 高木英樹*1, 清水幸丸*1, 前田太佳夫*1, 野村照夫*2, 若吉浩二*3 |
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大学・機関名 | *1 三重大学, *2 京都工芸繊維大学, *3 奈良教育大学 |
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