信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 視覚障害者用単独トレーニングのためのウォーキングガイドの開発

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.16 Vol.16

 視覚障害者が,屋内を単独で歩行ならびに軽いジョギングを行うための自動ガイド装置開発に関する研究を行った.具体的には,電動車椅子等に近赤外線バーコード読取り装置を取り付け,あらかじめ与えられた地点や周回径路を障害者の先頭に立って移動する動作を行わせる.したがって,障害者は自由な時間に他人の手を借りずに単独で自己のトレーニングが可能となる.ここで装置開発の核となるのは,現在地の取得方法である.すなわち,廊下あるいは体育館の移動動作は車椅子と超音波センサー等により,ある程度可能であるが,特定の目的地あるいはトラックを廻る動作の場合は,実際に移動する地点の位置情報が不可欠である.そこであらかじめ廊下の側面下部にバーコードを貼り付け,さらにこれを近赤外線反応塗料で作成することにより,通常目には見えない形式で建物の美観にも配慮した高速な位置検出が可能となる.本研究の成果として,1)廊下用非可視型バーコード標識,2)移動型位置情報読み取り装置を開発し,さらに,3)効率的な音声案内方法に対する検討を行った。

「デサントスポーツ科学」第16巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 牧野秀夫*1, 井出国男*2, 間三男*2
大学・機関名 新潟大学

キーワード

視覚障害者自動ガイド装置車椅子トレーニング