信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

コミングル繊維を用いた熱可塑性炭素繊維複合材料の開発

【大分類:4. テクテキスタイル 小分類:4.1 一般工業用

 熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維強化複合材料(CFRP)の作製において、熱可塑性繊維と炭素繊維とのコミングル(混繊)繊維から作製する方法が知られている。本研究では、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を繊維化し、エア混繊にて炭素繊維とのコミングル繊維を作製した。そのコミングル繊維を用いて製織を行ない、織物を積層・プレス成形することによりCFRP板を試作した。
 得られたCFRPの3点曲げ強度は、531MPa、層間せん断応力は、535MPaであった。フィルムと炭素繊維から作製したCFRPと比較すると、曲げ強度は低く、層間せん断応力は高かった。

アンケート調査(2014年)/信州大学繊維学部Fii
研究者名 長谷部裕之
大学・機関名 石川県工業試験場

キーワード

コミングル繊維CFRP(炭素繊維強化プラスチック)熱可塑性樹脂