信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 皮膚におけるコラーゲン線維の配向性からみた運動動作の研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.18 Vol.18

 マイクロ波測定法を用いて,子牛革におけるコラーゲン線維の配向性を調べた.マイクロ波方式で求めたコラーゲン線維の配向方向は,力学的破断強度の最大方向に対応していた.また,マイクロ波方式で得られる異方性は,力学方式で得られる値に良く対応していることが確かめられた.コラーゲン線維は,平均として牛の背骨や足の骨の方向に沿って配向していることがわかった.これらは,皮膚の伸び縮みに対応して,コラーゲン線維組織が伸び縮みすることに対応しているものと考えられる.このようなことから,コラーゲン線維の配向性は牛の皮膚運動と密接に関係していることが示唆される.また,コラーゲン線維配向に関する情報は被服製作に応用可能であることが示唆される.

「デサントスポーツ科学」第18巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 大崎茂芳
大学・機関名 島根大学

キーワード

マイクロ波測定子牛革コラーゲン線維配向性