スポーツ選手の心理的キャパシティとしての心理的ストレス耐性の検討
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.18 Vol.18】
スポーツ選手の心理的競技能力としての心理的ストレス耐性の定量化の指標としての血中抱合型カテコールアミン値の有効性について検討した.血中抱合型カテコールアミン値は一般的な特性不安尺度得点に比し,競技不安尺度得点との間に高い負の相関関係を示し,さらに心理的競技能力得点との問には正の相関を示した.
また,暗算による心理的ストレス負荷の結果,これまで交感神経系の活性度の指標とされてきた血中遊離カテコールアミン値が負荷中一過性に増加した後低下するのに比し,血中抱合型カテコールアミン値は負荷終了直前においても有意な低値を示した.
以上の結果は血中抱合型カテコールアミン値は慢性的な交感神経系の活性を示し,心理的ストレス耐性の高い競技者では高値を示し,耐性の低い競技者では低値を示す可能性を示唆した.
「デサントスポーツ科学」第18巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
また,暗算による心理的ストレス負荷の結果,これまで交感神経系の活性度の指標とされてきた血中遊離カテコールアミン値が負荷中一過性に増加した後低下するのに比し,血中抱合型カテコールアミン値は負荷終了直前においても有意な低値を示した.
以上の結果は血中抱合型カテコールアミン値は慢性的な交感神経系の活性を示し,心理的ストレス耐性の高い競技者では高値を示し,耐性の低い競技者では低値を示す可能性を示唆した.
「デサントスポーツ科学」第18巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 斉藤篤司, 大柿哲朗, 橋本公雄, 金谷庄藏 |
---|---|
大学・機関名 | 九州大学 |
キーワード