信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 膝関節リハビリテーションのための簡便な治療効果評価システムに関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.18 Vol.18

 多くの老人は,関節の運動障害に係る問題を抱えている.この運動障害は,寝たきりに直結する問題であり,非常に重要である.これを解決するには,日常的なリハビリテーション治療が不可欠である.従来,膝関節のリハビリテーション治療では,その治療効果の評価が目視観察か分度器状の定規によって行われてきた.このためその精度は低いと言わざるを得なかった.
 本研究では,定量的かつ客観的な評価が可能な膝関節可動域の測定方法を試作・評価する.ここでは,医療施設内での使用を前提としたものと家庭内での使用を前提としたものの2種類について報告する.前者は,デジタルスチルカメラで取得した画像情報から関節可動域の測定を行うものであり,後者は手すり状の筐体に組み込んだ発光ダイオードとフォトトランジスタにより関節可動域を測定するものである.いずれの方法も簡便に測定を行うことができ,その評価の精度も相当程度である.これらにより,従来よりも高精度でのリハビリテーション治療が苛能となろう.

「デサントスポーツ科学」第18巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 保坂良資
大学・機関名 湘南工科大学

キーワード

老人運動障害リハビリテーション治療膝関節