信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

クレーズを利用した機能性繊維の開発

【大分類:1. 繊維・高分子素材 中分類:1.2 合成系 小分類:1.2.1 石油系

写真
 高分子材料に無理な力を加えると白く変色することがあります。これは、マイクロ・ナノオーダーの孔(ボイド)が生じて光を散乱するためで、初期破壊現象であるクレーズとして知られています。高分子材料では、通常、なるべくクレーズを発生させないことが望まれていますが、岐阜大学(三輪・武野グループ)は、フィルムについて、故意にクレーズを発生させることで機能性フィルムを開発しており、一部、携帯電話の「のぞき見防止フィルム」などに商品化されています。当所では、岐阜大学、企業と共同で、クレーズの生成技術を繊維に応用し、その構造を活かして機能性繊維を開発する取組みを行っています。

アンケート調査(2014年)/信州大学繊維学部Fii
研究者名 中島孝康
大学・機関名 岐阜県産業技術センター

キーワード

クレーズ機能付与