福井県では、強化繊維束を連続的に幅広く薄くする開繊技術を開発した。
　熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂を用いた厚さ0.05mm以下の薄層プリプレグシートを高速で製造する加工技術を開発した。
　薄層プリプレグシートを積層した薄層積層板の力学試験を行った結果、積層板を構成する層厚さを薄くすると特徴的な薄層効果があることがわかってきた。

【主要参考文献】
・ S. Shin, R. Y. Kim, K. Kawabe, Stephen W. Tsai, “Experimental studies of thin-ply laminated composites”, Composite Science and Technology 67, (2007), 996-1008
・ K. Kawabe, H. Sasayama, and S. Tomoda, “New Spread Technology for Carbon Fiber Tow and Its Application to Composite Materials”, SAMPE Journal, 45, 2, (2009), 6-17
・ 笹山秀樹, 川邊和正, 友田茂, 大澤勇, 影山和郎、小形信男, “多方向強化複合材料積層板の初期破損に関する層厚さの影響”, 日本複合材料学会誌, 第30巻, 第4号, (2004) 142-148
・ 川邊和正, 笹山秀樹, 影山和郎, 小形信男, “多方向強化複合材料積層板の圧縮特性に関する層厚さの影響”, 日本複合材料学会誌, 34, 5, (2008), 173-181
・ 川邊和正, 笹山秀樹, 近藤慶一, “空気開繊技術による新しい複合材料”, 繊維機械学会誌, 66, 4, (2013), 243-248

アンケート調査（2014年）/信州大学繊維学部Fii