スポーツウェア素材の伸長回復性と人の動作拘束性との関連

　スポーツウェア素材の伸張，回復に関連すると考えられる基本力学的特性，表面特性を測定し，これらの値と，被験者による主観評価で求めた伸張回復性や動作拘束感とを回帰することにより，“伸びやすい”“回復しやすい”，“肌触りがよい”，“拘束力が強い”，“動かしやすい”の項目について，素材の物性値から客観評価可能な式を開発できた．“伸びやすい”，スポーツウェア素材は”動きやすい”と正の相関が強く，“拘束力が強い”とは負の相関が強い．これらの項目はすべてウェール方向の最大伸び率との相関が強く，この値によって，三項目がほぼ決定される．これは，被験者の評価が肘をウェール方向に曲げ伸ばしたことに対応する．“回復しやすい”については，コース方向の伸び率の効果が大きい．

「デサントスポーツ科学」第19巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団

研究者名	松平光男
大学・機関名	金沢大学

キーワード

スポーツウェア(スポーツウエアスポーツ衣料)、力学的特性、表面特性、動作拘束感

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