信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 高齢者のQuality of Lifeに及ぼす日常生活の身体活動量

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.19 Vol.19

 本研究では,高齢者の日常生活における身体活動量を定量的に測定する質問紙の開発,ならびに高齢者の日常生活における身体活動量と生活の質感(Quality of Life:QOL)の関係について,65歳以上の在宅高齢者341名(男性201名,女性140名)を対象に調査を行った.
 高齢者の身体活動は,Yale Physical Activity Survey(YPAS)日本語版を使用して,家庭活動,運動活動,趣味活動に分類され測定した.その結果,高齢者では,家庭活動を中心に強度の低い身体活動が行われていることや,年齢や性別によって身体活動量に違いがあることが示された.さらに,身体活動量とQOLの関係から,日常生活において活動的な高齢者ほど,QOLが高いことがわかった.以上の結果から,活動への参加時間数を定量化して測定するYPAS日本語版は,高齢者の身体活動内容をQOLとの関連で研究できる質問紙として有効であると考えられる.

「デサントスポーツ科学」第19巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 竹中晃二*1,レオナルド・ザイコウスキー*2,ブライアン・ドン*3
大学・機関名 *1 早稲田大学,*2 ボストン大学,*3 ラサール大学

キーワード

高齢者身体活動量生活の質感(Quality of Life:QOL)Yale Physical Activity Survey(YPAS)