ヒーレスシューズ歩行が血流量と血中代謝物質に及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.20 Vol.20】
本研究ではヒーレスシューズ歩行が血流量と血中代謝物質に及ぼす影響を検討した.男子大学生6名を対象に,60, 80, 100, 120m/minのスピードにてランニングシューズとヒーレスシューズ歩行を10分間行わせ,心拍数,歩数,歩幅,下腿血流量,血中乳酸,血漿アドレナリンとノルアドレナリン濃度を測定した.80m/minスピードでのヒーレスシューズ歩行の下腿血流量はランニングシューズ歩行に比べ有意に増加した.120m/minでのヒーレスシューズ歩行での血中乳酸濃度は安静値に比べ有意に増加したが,ランニングシューズでは有意な増加は認められなかった.120m/minでのヒーレスシューズ歩行においての心拍数とノルアドレナリン濃度はランニングシューズに比べ有意に高い値が認められた.
以上の結果から,普通の歩行スピード(80m/min)でのヒーレスシューズ歩行はランニングシューズ歩行に比べ下腿血流量が増加し,速い歩行スピード(120m/min)では交感神経活動の亢進,グリコーゲン分解の増大と下腿血流量の減少が認められた.
「デサントスポーツ科学」第20巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
以上の結果から,普通の歩行スピード(80m/min)でのヒーレスシューズ歩行はランニングシューズ歩行に比べ下腿血流量が増加し,速い歩行スピード(120m/min)では交感神経活動の亢進,グリコーゲン分解の増大と下腿血流量の減少が認められた.
「デサントスポーツ科学」第20巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 山本貴子*1,大桑哲男*2,佐藤祐造*1 |
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大学・機関名 | *1 名古屋大学,*2 名古屋工業大学 |
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