足底圧分布検出によるスキージャンプ競技力向上のための指導法の開発
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.20 Vol.20】
スキーのジャンプにおける足底圧分布を計測するために圧センサー(6mm径,2mm厚)を利用して検出装置を作製した.そして左右の足底の各踵部および前部に検出装置を装着し,検出信号を腰部分まで導出し,送信装置から記録部まで無線搬送するシステムを構成した.そしてまず,この計測システムにおける静特性および動特性試験を経て歩行と垂直跳動作による足底圧検出試験を実施し,従来報告された結果と比較検討した.続いて一流選手を対象に北海道名寄市に設置されるノーマル級公認ヒルで雪上実ジャンプを実施した時の足底圧分布を計測した.信号の無線搬送能に依存しつつ助走滑走の終盤からフライト移行の直後まで記録が得られた.両足底4点からの各記録はスキー板から伝わる相当度の振動を含みながら滑走条件の変化に伴う圧力変化を示した.本研究ではフライト移行の直後にも相対的に強度の足底圧が記録され注目された.
「デサントスポーツ科学」第20巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
「デサントスポーツ科学」第20巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 川初清典*1,清水孝一*1,下岡聡行*1,佐々木聡*1,晴山紫恵子*2,上杉尹宏*3 |
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大学・機関名 | *1 北海道大学,*2 北海道女子大学,*3 北海道東海大学 |
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