信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 中等度・短期間の運動が自律神経機能および心機能に及ぼす影響の経時的変化

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.21 Vol.21

 運動を継続することによってもたらされる心臓副交感神経機能の亢進が,短期間の運動によっても出現するか,また心臓の形態や収縮機能の変化を伴うか否かを検討した.
 健常人を対象に,トレッドミル装置を用いて負荷強度が最大運動の60%に相当する運動を毎日1時間,14日間行い,トレーニング前,トレーニング7日目,および14日目に下記の検査を行った.24時間血圧,24時間心電図を記録し,心電図R-R間隔変動の周波数解析から自律神経機能を算出した.心エコー・ドプラー法を用いて左室径,心室壁厚,左室駆出率,左室短縮率,1回心拍出量を測定した.さらに,トレーニングと同じ10分間の運動負荷を経時的に行い,反応の変化を調べた.
 安静時および運動中の心臓副交感神経機能は亢進し,心拍数は減少した.これらの変化はトレーニング後7日目より生じ,心臓の拡大と1回心拍出量の増加,心収縮力の増強を伴っていた.
 運動による心臓副交感神経機能亢進のメカニズムは不明であり,今後の研究が期待される.

「デサントスポーツ科学」第21巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 田中悦子,栗原敏
大学・機関名 東京慈恵会医科大学

キーワード

運動心臓副交感神経機能収縮機能