色彩感覚の数量化に基づくスポーツウェアデザイン支援システム開発の試み
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.21 Vol.21】
スポーツウェアの色彩評価を前提に,消費者がスポーツウェアの色彩をどのように評価しているかについて数量化する試みを行った.最初に,スポーツウェアの色彩を評価する上でどのようなカラーイメージ語が使用されるのかを調べるために,スポーツウェアの色彩評価に使用される感性語(カラーイメージ語)を収集した.その中から重要と思われるカラーイメージ語を16種のカラーイメージ語対として選択し,カラーイメージの程度を色空間内のある一点からの距離と捉え,CIELAB表色値からカラーイメージを評価するモデル評価式を導いた.そして,得られたモデル評価式を用いて等カラーイメージラインをCIELAB色空間に展開し,カラーイメージの測色学的特徴について検討した.これにより,カラーイメージを測色手法を用いて計測評価でき,また,数値になることで数量的に扱うことができるようになった.さらに,カラーイメージを既存の表色系を用いて表現するのではなく,人間の感覚量によって直接的に表現すべきと考え,数量化した感覚軸を用いた色彩感情空間について考察した.そして,マルチメディア環境下でのカラーデザインに応用することを目的として,スポーツウェアデザイン支援システムの開発への可能性を模索し,実際に基本システムを構築した.
「デサントスポーツ科学」第21巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
「デサントスポーツ科学」第21巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 佐藤哲也,森本一成,梶原莞爾,黒川隆夫 |
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大学・機関名 | 京都工芸繊維大学 |
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