信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF ランニング・シューズの選択法と使用限度の決定法に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.22 Vol.22

 本研究は,ランニング・シューズに重要視される性能のひとつである緩衝特性に着目し,シューズの使用により緩衝特性がどのように変化するかを計測するとともに,人間の感覚による評価(官能評価)との相関を調べることにより,ランニング・シューズの使用限度に関する評価指標について考察することを目的としている.まず,ランナーに新品のシューズを使用させ,指定した走行距離間隔で,ランニングの着地時における衝撃条件にあわせた衝撃試験をシューズのリア・ソールに対して行った.同時に,ランナーには使用中のシューズを同じモデルの新品のシューズと比較させ,官能評価を行った.そして,衝撃試験から求めた力学パラメータと官能評価との相関を調べた結果,シューズの使用による官能評価の低下は緩衝特性の低下,特に平均ヤング率および最大荷重の変化と一定の相関があり,これらが使用限度の判定における指標のひとつとなることを実証した.

「デサントスポーツ科学」第22巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 田中克昌,宇治橋貞幸
大学・機関名 東京工業大学

キーワード

ランニング・シューズ緩衝特性官能評価衝撃試験