信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 心拍ゆらぎ非線型解析によるスポーツメディカルチェック

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.22 Vol.22

 【目的】我々は心拍ゆらぎ変動の時系列データについて非線形解析を行い時系列データのフタクタル性の指標:相関次元と,集束性の指標:リアプノフ指数を測定した.さらにこれらの指標と血行動態との相関から非線形心拍変動指標の持つ意義について検討し,スポーツメディカルチェックへの応用可能性を検討した.
 【方法】当院にて心臓カテーテル検査にて血行動態の評価を行った34例について,モニター心電図記録をもとにRR時系列データを作成し標準偏差(SD),%RR50,高周波成分(HF),低周波/高周波(LF/HF),相関次元,リアプノフ指数を求め,これらの指標と血行動態諸指標との相関を検討した.
 【結果】リアプノフ指数は年齢に依存して減少し,SDと相関を認めた.また左室拡張末期が上昇した群においてSDおよびリアプノフ指数の減少を認めた.
 【結語】リアプノフ指数は血行動態を反映する指標となり,スポーツメディカルチェックへの応用が可能であると思われた.

「デサントスポーツ科学」第22巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 八巻通安
大学・機関名 山形大学

キーワード

心拍ゆらぎ変動非線形解析スポーツメディカルチェックリアプノフ指数