着心地評価のための上半身可動性被服圧計測用ダミーの試作
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.23 Vol.23】
着用感のよい男性用スーツ上衣を設計するために,10名の被験者と15着のスーツから着用感を左右する部位およびその被服圧を検討した.さらに,人体に代わる上半身可動性ダミーを製作し,その使用性を6部位(肩先部,前後腕付け根部,肩甲部,前上腕部,肘部)のダミーと被験者の被服圧から検討し,以下の成果を得た.
1)総合的着用感は,動きやすさと高い相関があり,各部位の圧迫感とも立位正常姿勢,前挙90゚姿勢のいずれにおいても,危険率1%以下で有意な相関が認められた.
2)各部位の被服圧と総合的着用感との相関係数は,前挙90゚姿勢で高く,後腕付け根部r=0.725,前上腕部r=0.710であった.また,総合的着用感の良いものの被服圧は低く,悪いものは高い.
3)前挙90゚姿勢時,D2とD3のダミーの被服圧は,後腕付け根部と前上腕部において被験者の被服圧と相関が高い.
4)人体に近い圧縮特性のダミーほど被服圧測定用ダミーとして有効である.
「デサントスポーツ科学」第23巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
1)総合的着用感は,動きやすさと高い相関があり,各部位の圧迫感とも立位正常姿勢,前挙90゚姿勢のいずれにおいても,危険率1%以下で有意な相関が認められた.
2)各部位の被服圧と総合的着用感との相関係数は,前挙90゚姿勢で高く,後腕付け根部r=0.725,前上腕部r=0.710であった.また,総合的着用感の良いものの被服圧は低く,悪いものは高い.
3)前挙90゚姿勢時,D2とD3のダミーの被服圧は,後腕付け根部と前上腕部において被験者の被服圧と相関が高い.
4)人体に近い圧縮特性のダミーほど被服圧測定用ダミーとして有効である.
「デサントスポーツ科学」第23巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 伊藤紀子*1,小竹美香*1,陳東生*2,山田智子*3,門脇亙*4 |
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大学・機関名 | *1 鳥取大学,*2 中国吉林工学院,*3 奈良女子大学大学院,*4 鳥取県工業試験場 |
キーワード