体脂肪減少速度とリバウンド現象の関係-中枢性摂食調節因子からの検討-
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.26 Vol.26】
本研究では,食事療法および運動療法を,その程度や頻度を調節することによって実施し,体脂肪量の減少速度を調節することによって,減量後の脳内の摂食行動調節因子の変化から至適な減量方法についての検討を行った.その結果,短期間の急激な食事療法では,長期間の運動療法と比較して腹部総脂肪重量あたりの血中レプチン濃度が低値となり,レプチン分泌機能の抑制が示唆された.また,食事療法では視床下部弓状核における摂食亢進物質であるニューロペプチドYの遺伝子発現が,運動療法と比較して有意な高値であったことから,過度の摂食亢進が生じている可能性が示唆された.
以上の結果から,体重減少を目的とした介入においては,食事療法よりも運動療法が有効である可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第26巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
以上の結果から,体重減少を目的とした介入においては,食事療法よりも運動療法が有効である可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第26巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 木村真規*1,柴崎敏昭*1,吉江文彦*1,鈴木政登*2,山内秀樹*2 |
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大学・機関名 | *1 共立薬科大学,*2 東京慈恵会医科大学 |
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