信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 高い保温性と運動機能性を両立した快適なウェットスーツの開発

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.26 Vol.26

 この研究は,ウェットスーツのインナー素材の保温特性について定量的な評価をすることを目的としている.実験に使用したインナー素材試料は最近のウェットスーツ市場の典型的な素材から4種類を選択した.その第1は,大量の空気を含む中空繊維で作られていて,温かいウェットスーツ素材としてもっともポピュラーなものの一つである.第2はきわめて薄い一層の平編ニット地である.第3は滑らかな表面が得られるようにチタンの粉末で被覆している素材である.第4はフィブロインを用い,マイナスイオンを発生させると言われている素材である.評価はニュートンの冷却法則に基づく時定数理論を用いて行った.水分を含まない状態で中空繊維をインナー素材として用いることは保温性の向上に有効である.体温で暖められた水がインナー素材に滞留している状態の保温性と水分を含まない状態の保温性とはほぼ同等である.ウェットスーツの首その他の開口部から水が流入・流出するとき,優れた水はけ性を有するインナー素材は保温性の向上に有効である.

「デサントスポーツ科学」第26巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 鎌田佳伸*1,許正憲*2,川南正*3
大学・機関名 *1 実践女子大学,*2 海洋研究開発機構,*3 ゼロカンパニー

キーワード

ウェットスーツインナー保温特性中空繊維