信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF さまざまな傾斜の路面を走るときの筋活動

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.26 Vol.26

 本研究の目的は,平地,上り坂,下り坂,左下がり,右下がりといった傾斜した路面における走動作中の下肢筋活動の特徴を知ることである.男性被験者9名が上記の5つの傾斜の条件で不整地歩行シミュレータの上でランニングを行った.ランニングに用いられた各路面の斜度は8度,走スピード2.8m/sであった.それぞれの条件でランニング中の大殿筋,大腿二頭筋,大腿直筋,外側広筋,前脛骨筋,腓腹筋,ヒラメ筋の筋活動を,表面筋電図法により求め検討した.その結果,上り坂においてはほぼ全ての筋で活動レベルが高かった.下り坂においては身体前面の筋活動が大きく,身体後面の筋活動は小さかった.片流れ路のランニングにおいて筋の活動パターンは平地走に比べ特に大きな差異は認められなかったが,路面の低い側の脚の筋活動が路面の高い側の脚の筋活動に比べ全ての筋でわずかずつ大きかった.

「デサントスポーツ科学」第26巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 桜井伸二*1,安栽漢*2
大学・機関名 *1 中京大学,*2 中京大学大学院

キーワード

傾斜した路面歩行シミュレータ表面筋電図法平地走筋活動