信州大学 繊維学部技術データベース

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PDF 高気圧・高濃度酸素は筋疲労および筋痛を早期に回復できるか

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.26 Vol.26

 高気圧および高濃度酸素への曝露によって筋疲労や筋痛を効果的に回復できるかどうかを検討した.大学バレーボール部の男子選手を5日間の合宿中に毎日1時間にわたり1.25気圧で酸素濃度を35.0%に維持した酸素カプセルに滞在させた.合宿5日目に酸素カプセルに滞在する前後で酸素飽和度,血中乳酸値,筋硬度,筋痛を比較した.その結果,高気圧および高濃度酸素への滞在によって酸素飽和度が上昇して血中乳酸値が減少した.さらに,高気圧および高濃度酸素への滞在によって筋の硬さや筋痛が軽減した.高気圧および高濃度酸素への滞在によって血流量(酸素量)が増大して代謝が向上したことが筋疲労や筋痛からの早期回復を引き起こしたと結論される.

「デサントスポーツ科学」第26巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 石原昭彦
大学・機関名 京都大学大学院

キーワード

高濃度酸素筋疲労や筋痛バレーボール