信州大学 繊維学部技術データベース

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PDF レジスタンス運動は運動後の非活動筋エネルギー消費量を亢進させるか

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.27 Vol.27

 本研究では,レジスタンス運動が運動後の非活動筋の筋酸素消費量(VO₂mus)を亢進させるか否かについて検討することを目的とした.7名の健常成人男性を対象として,膝伸展運動を40%,60%,80%RMの3条件の負荷強度で実施した.安静時,運動終了時および回復期に,非活動筋である前腕屈筋群のVO₂musを近赤外分光法により測定した.VO₂musは動脈血流遮断時の酸素化ヘモグロビンの減少率から算出した.全ての負荷強度において非活動筋酸素消費量(nonexVO₂mus)は運動終了直後に最高値を示した.運動終了直後のnonexVO₂musは安静値と比較して有意な増加(p<0.05)を示した.(40%RM1.8±0.3倍,60%RM1.7±0.2倍,80%RM1.4±0.2倍).nonexVO₂musは運動後3〜10分目で安静値に回復し,運動後120分まで有意な変化がなかった.運動終了後のnonexVO₂musは,全ての負荷強度間に有意差を認めなかった.以上のことから,膝伸展運動によるレジスタンス運動後,非活動筋のエネルギー消費量が亢進すること,非活動筋エネルギー消費量の亢進は運動終了数分で安静値に戻ることが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第27巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 永澤健
大学・機関名 国立沖縄工業高等専門学校

キーワード

レジスタンス運動非活動筋筋酸素消費量膝伸展運動