心理学的・生理学的効果から見たスポーツウェア機能デザインの最適化
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.28 Vol.28】
透湿撥水や抗菌といった多くの機能性布帛が市場に出ている.とくに吸汗速乾素材はスポーツウェアに多く用いられており,それらのウェアは運動中も快適な衣環境を保持するといわれている.しかし吸汗速乾の機構は布帛により違った原理に基づいており,これらの布帛の組み合わせを間違うと必ずしも期待する機能を発揮しない場合もある.本報告では,11種の吸汗速乾機能性布帛の湿水分マネジメント特性や熱特性といった生理的な特性をテストすると同時に,これらの布帛で作成した運動(野球ならびにサッカー)用の上着,下着をいろいろな組み合わせで重ねて着用し,官能テストを行った.結果を比較することにより,機能を十分に引き出すためには,上着と下着の間の空気層の効果を考慮し上着・下着を総括的にデザインすることが必要であることがわかった.
「デサントスポーツ科学」第28巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
「デサントスポーツ科学」第28巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 梶原莞爾*1,近藤智佳*1,Yi Li*2 |
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大学・機関名 | *1 大妻女子大学,*2 香港理工大学 |
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