信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 筋有酸素能の向上を目指した高齢者の筋力づくり運動

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.28 Vol.28

 本研究は,女性高齢者を対象とし,筋力づくり運動の介入が筋力および局所骨格筋の有酸素能に及ぼす影響について検討した.トレーニング内容は,週一回の有酸素トレーニングと週二回の油圧式マシーントレーニングを12週間実施した.また,対照として週一回の有酸素トレーニングのみのグループとした.前後の検査は,体重,体脂肪率,血圧,トレッドミル歩行後の酸素化ヘモグロビンの回復時間(RT)の検査,下肢筋力測定,平均歩数である.また,筋力測定は,膝関節伸展・屈曲運動,足関節背屈・底屈運動時のピークトルク(PT)を測定した.その結果,複合運動群のみ,体重,体脂肪率の減少,RTの短縮,PTの増加,平均歩数の増加がみられた.以上の結果,女性高齢者において週一回の有酸素トレーニングに週二回の筋力づくり運動を加えると下肢筋力の増加および平均歩数の増加と共に,歩行時の筋有酸素能が改善する可能性が示唆された.

「デサントスポーツ科学」第28巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 江崎和希*1,浜岡隆文*2,衣笠隆*1,武政徹*1
大学・機関名 *1 筑波大学大学院,*2 鹿屋体育大学

キーワード

高齢者有酸素能有酸素トレーニング油圧式マシーントレーニング