信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 組織酸素レベルと筋線維動員パターンから見た血流制限と筋収縮活動の関連性

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.29 Vol.29

 本研究は,同一筋内の遠位部と近位部において,酸素レベルと筋線維の動員パターンがカフ阻血による外的な血流制限によってどのように変化するのかを明らかにすることを目的とした.成人男性4名を対象として,10%,30%,50%MVCの膝伸展運動中の表面筋電図および組織酸素動態を外側広筋の遠位部と近位部で調べ,大腿部のカフ阻血条件と非カフ阻血条件で比較した.その結果,カフ阻血運動および非カフ阻血運動において,外側広筋の遠位部は近位部に比べ血液供給能力の制限をうけやすいことが低強度条件下(10%MVC)で明らかになった.また,筋収縮中のカフ阻血は,組織酸素動態に影響するものの,筋線維の動員パターンには必ずしも影響しないことが示された.

「デサントスポーツ科学」第29巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 狩野豊,水戸和幸
大学・機関名 電気通信大学

キーワード

筋線維動員パターンカフ阻血表面筋電図組織酸素動態外側広筋