信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 筋肉疲労の定量評価を可能とするデジタルヒューマンモデルの研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.29 Vol.29

 作業環境の設計において,効率を優先して,使用する機器の機能や,配置ばかりを重視し,実際に作業を行う人間の特性を無視した設計を行えば,作業者の負担が増加して,作業効率の低下を招き,事故が発生する事になる.従って,良い作業環境,つまり作業性の良い環境を設計するためには,そこで作業を行う人間の特性に注意を払う必要がある.
 現在,さまざまなデジタルヒューマンモデルが研究開発されており,それらを用いて,人に優しい作業環境や製品の設計が行われるようになってきた.従って,実際の人間の持つ特性をできる限り表現できるデジタルヒューマンモデルがあれば,作業環境における設計や作業性の評価に役立つものと考えられる.本研究では,拮抗二関節筋モデルを用いて,各筋肉の筋力や,姿勢の影響を評価し,筋肉の疲労モデルを用いる事で疲労による影響を評価する事ができるデジタルヒューマンモデルの開発を目指す.

「デサントスポーツ科学」第29巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 白瀬敬一,乾景太
大学・機関名 神戸大学

キーワード

作業環境人間の特性デジタルヒューマンモデル筋肉の疲労モデル