信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 小学校水泳授業における保温水着着用の基準設定-環境条件および身体特性を考慮して-

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.29 Vol.29

 本研究は,小学校水泳授業における児童の温冷感を,環境条件・身体特性・水着条件の複合的な影響を考慮して評価し,温冷感に基づく保温水着着用の基準条件を示すことを目的とした.小学校高学年児童68名を対象に8回の水泳授業を行い,温冷感(TS)を従属変数とし,環境条件,身体特性,水着条件の3要因を独立変数として重回帰分析を行った.その結果,水温(Tw),水着条件(Suit)および身体特性(体表面積/体重:SA/BWまたはBMI)を説明変数とする2つの重回帰式(温冷感予測式)が得られた(TS=0.58Tw+1.21Suit-126.2SA/BW-11.3,TS=0.58Tw+1.21Suit+0.139BMI-17.8).温冷感予測式を基に水泳授業時の温熱的快適範囲を示した.また,保温水着着用基準として身体特性と水温の関係式を示した(Tw=217.3SA/BW+18.6,Tw=-0.24BMI+29.9).

「デサントスポーツ科学」第29巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 若林斉*1,新井清司*2,仙石泰雄*3,金田晃一*4,野村武男*4
大学・機関名 *1 九州大学,*2 つくば市立茎崎中学校,*3 平成国際大学,*4 筑波大学

キーワード

温冷感環境条件身体特性水着条件保温水着小学校