信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 休息間の脚部冷却が暑熱環境下における間欠的運動能力及び生体負担度に及ぼす影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.30 Vol.30

 本研究の目的は,暑熱環境下での休息間の短時間の脚部冷却が間欠的運動能力及び生理的反応に与える影響について調べることであった.被験者は室温32℃,湿度80%に設定した実験室で5秒間全力ペダリング,無負荷の25秒間ペダリング,30秒間の完全休息を1セットとした間欠的自転車運動を60セット行った.30セット終了後に15分の休息時間を設け,その中盤5分間に脚部冷却(COOL条件,水温16℃)または脚部温浴(HOT条件,水温35℃)を実施した.両群間の5秒間の全力ペダリングの最大発揮パワー,体重,直腸温には差がみられなかった.心拍数,平均皮膚温,主観的運動強度及び口渇感は脚部冷却群の方が有意に低い値を示した.以上の結果から暑熱環境下における休息間の短時間の脚部冷却は,その後の間欠的運動パフォーマンスを改善しないが,生理学的及び主観的指標に良い影響を与えることが示された.

「デサントスポーツ科学」第30巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 長谷川博*1,高津理美*1,安松幹展*2
大学・機関名 *1 広島大学,*2 立教大学

キーワード

暑熱環境下脚部冷却間欠的運動能力生理的反応