信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 運動単位の閾値にサーカディアンリズムは存在するか?

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.31 Vol.31

 本研究の目的は,日内変動における直腸温と脊椎の興奮性の指標であるH反射を用い,H波とM波のpositive peak の時間間隔から評価したloo ptimeとの関係性について明らかにし,運動単位の動員閾値がサーカディアンリズムの指標になり得るかどうか検討することである.被験者は健康な成人男性6名とした.測定は,実験一日目および二日目の7時,11時,16時,20時,22時,三日目は7時に測定を行った.測定項目は電気刺激によるヒラメ筋のH反射および直腸温とした.本研究では,H波とM波のpositive peakの時間間隔(loop time)から運動単位の動員閾値を評価した.Loop timeは,運動単位の動員閾値の指標とした.直腸温は二日間ともに7時を基点に日中有意に上昇した.反対にloop timeは二日間ともに7時を基点に日中有意に減少した.二日間におけるloop timeの変動は,サーカディアンリズムの指標である直腸温とミラーイメージの関係を示したことから,運動単位の動員閾値にサーカディアンリズムが存在する可能性が示唆された.

「デサントスポーツ科学」第31巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 山口英峰*1,高原皓全*2,関和俊*3,小野寺昇*4,永見邦篤*1
大学・機関名 *1 吉備国際大学,*2 川崎医療福祉大学大学院,*3 流通科学大学,*4 川崎医療福祉大学

キーワード

日内変動直腸温H反射loop timeサーカディアンリズム