信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 体力・運動習慣とメタボリックシンドローム危険因子との関係−“健康づくりのための運動基準2006“を用いた検討−

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.31 Vol.31

 本研究は,心肺体力・筋力・身体活動及びその“運動基準2006”における基準値と,メタボリックシンドローム(Metabolic syndrome,MS)のリスク数との関係を検討した.本研究には,20〜69歳の日本人(男性139人,女性129人)が参加した.心肺体力(最大酸素摂取量),筋力(握力),1週間の身体活動(生活活動・運動)量を測定した.MSのリスク数(内臓脂肪蓄積,高血圧,血中脂質異常,高血糖)を評価した.年齢で調整したところ,心肺体力および筋力は男女ともにMSリスク数と負の相関関係を示したが,身体活動量は女性においてのみMSリスク数と負の相関関係を示した.また,男性では心肺体力が“健康づくりのための最大酸素摂取量”の「基準値」より低いとMSリスクが高く,女性ではその「範囲」を下回っているとMSリスクが高く,男性では筋力が各年代の平均値より低いとMSリスクが高いことが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第31巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 樋口満,坂本静男,薄井澄誉子,青山友子
大学・機関名 早稲田大学

キーワード

心肺体力筋力身体活動運動基準2006メタボリックシンドローム最大酸素摂取量握力MSリスク数