信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 紫外線カット材による野外スポーツウェアーの耐光性改善と身体防護性能付与に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.32 Vol.32

 有害紫外線から肌を守る衣服の開発は現在非常に大きな関心を呼んでいる.しかし,現在用いられているアパレル製品の殆どは肌への紫外線曝露を余り減少させていない.その為,野外スポーツウェアーにおいては,有効な身体防護性能と耐光性改善効果を有する紫外線カット材の開発が望まれている.ここでは,紫外線防護係数(UPF)の増大と染色布の高耐久化を目的として,色々な種類の紫外線カット材を合成し,その効果を市販品と比較検討した.その結果,ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としての効果を有するヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤が非常に高いUPFを発現し,同時に染色布の耐光性改善にも重要な効果を果たしていたため,2,2',4,4'-テトラヒドロキシ-5-ベンゾトリアゾリルベンゾフェノンを野外スポーツウェアーに対する有効な紫外線カット材として提案した.

「デサントスポーツ科学」第32巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 織田博則*1,杉山章*2,三木靖浩*3
大学・機関名 *1 大阪教育大学,*2 名古屋女子大学,*3 奈良県工業技術センター

キーワード

紫外線身体防護紫外線防護係数(UPF)ヒドロキシベンゾフェノン