組織幹細胞を活性化させる新規コンディショニング法とトレーニング効果増強法の開発
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.32 Vol.32】
本研究では,骨格筋に対する冷却ストレス刺激ならびに機械的ストレス刺激の影響について,マウス(C57BL/6J)を用いて検討した.マウスヒラメ筋に対する冷却ストレス刺激は,損傷した組織再生において重要なbFGF mRNAの発現を,機械的ストレス刺激は骨格筋組織幹細胞である筋衛星細胞の特異的マーカーであるPax7 mRNAの発現をそれぞれ増大させた.また,細胞外刺激におけるストレス応答の役割をマウス骨格筋のストレス応答において重要な役割を担っているheat shock transcription factor 1(HSF1)をノックアウトしたマウスならびに過剰発現したマウスを用いて検討した.その結果,萎縮した骨格筋の再成長および骨格筋肥大がストレス応答により促進した.したがって,骨格筋に与えるストレス刺激を適切な選択が,トレーニング効果やパフォーマンスを向上させるコンディショニングにおいて重要であることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」第32巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
「デサントスポーツ科学」第32巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 後藤勝正 |
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大学・機関名 | 豊橋創造大学 |
キーワード
骨格筋、冷却ストレス刺激、機械的ストレス刺激、マウスヒラメ筋、bFGF mRNA、Pax7、heat shock transcription factor 1(HSF1)