運動トレーニングが自然免疫に及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.33 Vol.33】
要旨
本研究では,運動トレーニングが組織中Tolllikereceptor(TLR)2およびTLR4 mRNA発現におよぼす影響について検討した.7週齢の F344雌ラットは Sedentary群とTraining 群に分け,Training 群には1日30分,週5日,4週間のトレッドミル走を負荷した.その後,組織中TLR2およびTLR4 mRNA 発現を real-time RT-PCR 法にて評価した.今回用いた運動トレーニングは胸腺を萎縮させたが,ストレスホルモン濃度には影響しなかった.TLR2 mRNA 発現は,肺ではTraining 群が Sedentary 群よりも低値傾向を示したが(p=0.057),ほかの組織同様,有意な差はみられなかった.TLR4 mRNA発現には運動トレーニングの影響はみられなかった.以上のことから,マイルドな運動トレーニングはTLR2およびTLR4 mRNA発現には影響しない可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第33巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
本研究では,運動トレーニングが組織中Tolllikereceptor(TLR)2およびTLR4 mRNA発現におよぼす影響について検討した.7週齢の F344雌ラットは Sedentary群とTraining 群に分け,Training 群には1日30分,週5日,4週間のトレッドミル走を負荷した.その後,組織中TLR2およびTLR4 mRNA 発現を real-time RT-PCR 法にて評価した.今回用いた運動トレーニングは胸腺を萎縮させたが,ストレスホルモン濃度には影響しなかった.TLR2 mRNA 発現は,肺ではTraining 群が Sedentary 群よりも低値傾向を示したが(p=0.057),ほかの組織同様,有意な差はみられなかった.TLR4 mRNA発現には運動トレーニングの影響はみられなかった.以上のことから,マイルドな運動トレーニングはTLR2およびTLR4 mRNA発現には影響しない可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第33巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 北村裕美 |
---|---|
大学・機関名 | 和洋女子大学 |
キーワード