信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF スポーツ衣料と繊維機能化との融合

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.33 Vol.33

 要旨

 スポーツ衣料として,スポーツを実施する活動服を対象にした.主として合成繊維に対する化学的,物理的機能化について技術開発の経緯をレビューしたうえで, これからのスポーツ衣料 として今後を展望した.
 合成繊維の機能化は天然繊維の機能を模倣するところからスタートしたが,新しい素材や技術の開発にともなって,精緻な機能と感性を伴うものづくりに進んできた.最近では超臨界二酸化炭素やナノファイバー技術など,新たな高次機能化につながると考えられる新技術が生まれてきている.
 今後は,スマートテキスタイルによるウェアラブルファッションなど超高次の機能性スポーツ衣料の開発に進むであろう.この際に製品の生産者側から使用者側への適正な情報提供システムの構築や,使用者と生産者との対話型オンデマンド設計生産システムの構築が必要であると考える.スポーツ衣料の機能,それを達成する技術,情報システムは医療・介護衣料にも適用できる.

「デサントスポーツ科学」第33巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 大口正勝*1,森川英明*1,上條正義*1,石丸園子*2,河合貴美子*2
大学・機関名 *1 信州大学,*2 東洋紡績

キーワード

スポーツウェア(スポーツウエア スポーツ衣料)機能化超臨界二酸化炭素ナノファイバー情報提供システム対話型オンデマンド設計生産システム